チェコ首都の大学で銃撃、14人犠牲・25人負傷 容疑者の学生も死亡

Reuters

発行済 2023年12月22日 02:51

更新済 2023年12月22日 05:09

[プラハ/ワシントン 21日 ロイター] - チェコの首都プラハで21日、大学の建物内で銃撃事件が発生し、14人が死亡した。警察が発表した。負傷者は25人に上り、うち10人が重傷という。容疑者も死亡した。チェコでは銃犯罪は比較的まれで、同国としては最悪の銃撃事件となる。

事件があったのは観光客などに人気の旧市街のヤン・パラフ広場に接するカレル大学。警察によると、容疑者(24)は同大学の学生だった。警察は短文投稿サイトのX(旧ツィッター)で、容疑者は「排除された」と述べた。

警察署長によると、容疑者が自殺するために近隣地区からプラハに向かっている可能性が高いという通報があったという。その後、容疑者の父親が死亡しているのが発見された。

警察は、容疑者が出席する予定だった授業が行われる大学の建物から学生や関係者を避難させたが、別の建物で銃撃が発生したという。

警察署長は「ソーシャルネットワーク上のアカウントから、今秋ロシアで起きたテロ攻撃に触発されたという未確認情報を入手した」と述べたほか、容疑者が合法的に複数の銃器を保持していたと明らかにした。