イラクの親イラン勢力、両国から攻撃停止迫られた=関係筋

Reuters

発行済 2024年02月01日 13:28

Timour Azhari

[バグダッド 31日 ロイター] - イラクの親イラン勢力「神の党旅団(カタイブ・ヒズボラ)」は昨年10月以降、米軍を標的とする多数の攻撃を主導してきたが、イラン政府やイラク与党からの圧力で攻撃停止に至ったことが、関係筋の話で分かった。

米政府はヨルダン北東部の米軍基地で米兵3人を殺害した28日のドローン(無人機)攻撃について、カタイブ・ヒズボラが実行したと指摘している。

カタイブ・ヒズボラは30日、米軍への全ての軍事作戦を停止すると表明。イラク政府を当惑させたくないとしたほか、イランや協力関係にある勢力と意見対立があると異例の言及をした。

アナリストや政治家は今回の唐突な発表について、イランやイラクの有力政治家がパレスチナ自治区ガザの紛争の拡大回避を望んでいることを如実に示していると指摘。