中国外相、「オーカス」に反対のキーティング元豪首相と面会

Reuters

発行済 2024年03月21日 16:30

Kirsty Needham Liz Lee

[シドニー 21日 ロイター] - 中国の王毅外相は21日、オーストラリアのポール・キーティング元首相と面会し、米国の同盟国である豪州が独立した外交政策を持つことを望んでいると強調した。中国外務省が発表した。

与党・労働党の党員で1991─96年に首相を務めたキーティング氏は、過去に豪情報機関を攻撃したほか、米英が原子力潜水艦建造でオーストラリアを支援する安全保障の枠組み「AUKUS(オーカス)」に反対しており、中国側による今回の面会要請は豪州内で政治的な論争を引き起こしていた。

キーティング氏は同日午前、在シドニー中国領事館で王氏と会った後、「世界の地政学的なバランス・影響について大局的な話し合い」を持ったと明らかにした。