大洪水でロシアとカザフ10万人超避難、石油生産地域で非常事態宣言

Reuters

発行済 2024年04月10日 13:18

更新済 2024年04月10日 13:28

[オルスク(ロシア南西部) 9日 ロイター] - ロシアとカザフスタンの国境周辺地域などで大規模洪水が発生した。急激な雪解けに伴ってウラル川など大きな河川で氾濫が相次いで発生したためで、当局は計10万人以上の住民に避難を命じた。5日には欧州で3番目に長いウラル川のダムが決壊していた。

この地域の洪水としては少なくとも70年ぶりの大規模災害となる。避難民のうち8万6000人余りがカザフ住民で、ロシアのプーチン大統領はカザフのトカエフ大統領と電話会談し対応を協議した。

ウラル川やトボル川などの水位上昇は速く、数時間で史上最高に達して流域都市のオレンブルクやオルスク、クルガンなど多くが浸水被害に遭った。