ロシアとウクライナの化学兵器使用、立証されていない=OPCW

Reuters

発行済 2024年05月08日 02:12

更新済 2024年05月08日 03:00

[アムステルダム 7日 ロイター] - ロシアとウクライナが禁止されている有毒物質を戦場で使用していると互いに非難していることを巡って化学兵器禁止機関(OPCW、本部オランダ・ハーグ)は7日、「十分に立証されていない」との声明を出した。

ただ、「状況は依然不安定で、有毒化学物質の兵器としての使用の可能性の再浮上は極めて懸念される」とも付け加えた。

ロシアもウクライナもOPCWに対し、化学兵器使用の疑いに関して正式な調査は要請していない。OPCWは、ロシアがウクライナに侵攻した2022年2月から状況を監視していると説明した。

米国は先週、ロシアが国際条約で禁止されている化学兵器を使用していると指摘。ロシア軍がクロロピクリンという窒息剤や暴動鎮圧剤を戦闘の手段としてウクライナ軍に対して使用していると訴えた。