イデアインター Research Memo（8）：3つのブランドのそれぞれの強みを伸ばして成長につなげる
Fisco
発行済 2017年05月23日 15:08
更新済 2017年05月23日 15:33
イデアインター Research Memo（8）：3つのブランドのそれぞれの強みを伸ばして成長につなげる
3. 商品戦略の詳細
商品戦略の基本は主力3ブランドへの選択と集中だ。
前述のようにインテリア雑貨（キッチン雑貨を含む）の「BRUNO」、トラベル用品の「MILESTO」及びオーガニック製品の「Terracuore」だ。
(1) BRUNO
「BRUNO」における成長戦略はキッチン雑貨のラインアップの拡充だ。
これは大ヒット商品となっているホットプレートを核にしたシナジー効果を狙ったもので、説得力があり、かつ成功可能性が高い施策だと弊社では考えている。
具体的には、生産キャパシティが増加したことを受けたホットプレートのカラーバリエーションの拡充、ほかのキッチン家電の充実（グリルポット、デュアルアイスクリームメーカーなど）、テーブルウェアの充実などがある。
(2) MILESTO
「MILESTO」では有力企業とのコラボ強化が今回の注目施策だ。
一例として、(株)アーバンリサーチとのコラボがある。
アーバンリサーチが展開するコンビニエンス型セレクトショップURBAN RESEARCH Make Storeにおいて、「MILESTO」ブランドのトラベルグッズが販売されている。
また、ロンドンの老舗プリントメーカーのLIBERTY ART FABRICS製のプリント生地（リバティプリント）を使用した限定モデルや新商品を継続的にリリースし、顧客の買い替え・買い増し需要の掘り起こしに努めている。
これらの提携は決して新しいものではないが、効果が持続している点で成功例と言えるだろう。
同社は今中期経営計画期間中に業務提携パートナー企業を積極的に増やす方針だ。
(3) Terracuore
「Terracuore」では、従来からのオーガニック化粧品に加えてマス向け新ブランドの「TERRACUORE Notes」（テラクオーレ・ノーツ）を2017年初頭にリリースした。
これは「Terracuore」ブランド（オーガニック化粧品）と「BRUNO」ブランド（インテリア雑貨）のコンセプトを取り込んで、インテリアの重要な要素の1つとして香りをターゲットに、心地よい空間を演出しようというものだ。
現状はインテリアフレグランス雑貨とバス＆ボディ製品などがラインアップされている。
「TERRACUORE Notes」は「Terracuore」に比べて価格帯も低く、日常使いのマス向け商品として、2018年6月期からラインアップ拡充を図りながら本格的に展開していく方針だ。
（執筆：フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之）
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