金利上昇への懸念やハイテク株の大幅下落によって投資家はリスク資産から逃避し、ダウ平均は2月以来最大の下落となった。
ダウ平均は約3.15%、 S&P 500は3.29%、 ナスダックは4.08%下落した。
米国債利回りが上昇したことで、投資家はリスク資産を避けて、より魅力的になっている債券のようなリスクの低いものを好むようになり、株式市場は大幅安に見舞われた。
米国10年債利回りは当初上昇していたが、入札があったため低下した。火曜日に利回りは2011年以来の最高レベルに達していた。
労働省は、水曜日に生産者物価指数が前月の-0.1%から9月は0.2%の増加と発表した。 しかし前年比では2.6%の上昇となり、2.8%というエコノミストの予想を下回った。
アマゾン(ナスダック: AMZN)とネットフリックス(NASDAQ: NFLX)が下落をリードするFAANG株は、テクノロジー株を下落させた。 ネットフリックスは8%以上の大幅安となっている。
世界の経済成長の後退による石油需要の減少懸念から、石油価格が大幅に下落したため、エネルギー株も株式市場の値下がりを牽引した。
世界経済の減速をより良く乗り越えることができる米国企業として投資家に注目された小売業は、大幅安の株式市場の中で健闘していた。Kohl's(NYSE: KSS)とDollar Tree(NASDAQ: DLTR)は1%以上値上がりして終了している。
IMFが世界経済の成長見通しを引き下げ、貿易戦争や関税の上昇が商業的に重荷になると警告したことで経済成長への懸念が高まっている。
企業ニュースでは、Deutsche Bank(DE: DBKGn)が今年度第3四半期の売上が減速する可能性を指摘し、Eコマース企業の株価目標を引き下げたため、Alibaba(NYSE: BABA)は6%近く下落した。
金曜日から第3四半期の決算発表が本格的に始まるが、株価指数の下落はそれに先駆けて起きている。