日経平均は続落。
47.23円安の21221.50円(出来高概算6億7000万株)で前場の取引を終えている。
25日の米株式市場でNYダウは4日ぶりに反発し、401ドル高となった。
世界経済減速や金利上昇への懸念を背景とした足元の株価下落は行き過ぎとの見方が広がり、ハイテク大手など主要企業の決算が相次いで予想を上回ったことも好感された。
投資家心理の持ち直しでシカゴ日経225先物清算値も前日の日経平均終値を上回る21565円となったが、米国市場の時間外取引でアマゾン・ドット・コムやアルファベットの株価が決算を受けて下落したことが重しとなり、本日の日経平均は172.11円高の21440.84円からスタートした。
寄り付き後は上値の重い展開となり、アジア市場がさえないことも響いて前場中ごろを過ぎるとマイナスに転じる場面が度々あった。
個別では、ソフトバンクG (T:9984)、任天堂 (T:7974)、コマツ (T:6301)、ファナック (T:6954)、キーエンス (T:6861)などが軟調。
ファナックは目標株価引き下げの動きが観測されている。
ソニー (T:6758)は小安い。
業績下方修正のキヤノン (T:7751)は5%超、前期が営業減益となったサイバー (T:4751)は8%超の下落。
その他売買代金上位では東海カーボ (T:5301)や安川電 (T:6506)
の下げも目立った。
一方、ファーストリテ (T:9983)が2%超の上昇で日経平均の下支えとなった。
トヨタ自 (T:7203)や三菱UFJ (T:8306)、三井住友 (T:8316)といったメガバンク株は小じっかり。
スズキ (T:7269)は急反発し、4%近い上昇で前場を折り返した。
また、堅調な決算や大幅増配が好感されたアサヒHD (T:5857)はストップ高水準まで買われた。
セクターでは、サービス業、その他製品、精密機器などが下落率上位。
半面、パルプ・紙、輸送用機器、非鉄金属が上昇率上位だった。
NYダウの急反発を受けて日経平均は朝方こそ高かったものの、力なく失速して前場を折り返した。
前日は800円を超える下落となったが、自律反発は半日も続かなかった格好だ。
アジア株安が重しとなっているうえ、アマゾンやアルファベットの時間外取引での株価下落を受けて週末の米株安を織り込む動きもあるだろう。
前日の決算発表企業ではキヤノンやサイバーのみならず、エムスリー (T:2413)、NRI (T:4307)などが大きく売られており、今後発表される決算への警戒感も高まりやすいと考えられる。
コマツやファナック、キーエンスの軟調ぶりは米中貿易摩擦などを背景とした世界経済の減速懸念が根強いことを映している。
東証1部の上昇率上位にはアサヒHDやJBCC HD (T:9889)、日本トリム (T:6788)などがランクインしているが、物色の向かう先は外部環境の影響を受けにくいとみられる中小型の好決算銘柄に限られそうだ。
なお、本日は信越化 (T:4063)、日立 (T:6501)、富士通 (T:6702)などが決算発表を予定している。
(小林大純)
47.23円安の21221.50円(出来高概算6億7000万株)で前場の取引を終えている。
25日の米株式市場でNYダウは4日ぶりに反発し、401ドル高となった。
世界経済減速や金利上昇への懸念を背景とした足元の株価下落は行き過ぎとの見方が広がり、ハイテク大手など主要企業の決算が相次いで予想を上回ったことも好感された。
投資家心理の持ち直しでシカゴ日経225先物清算値も前日の日経平均終値を上回る21565円となったが、米国市場の時間外取引でアマゾン・ドット・コムやアルファベットの株価が決算を受けて下落したことが重しとなり、本日の日経平均は172.11円高の21440.84円からスタートした。
寄り付き後は上値の重い展開となり、アジア市場がさえないことも響いて前場中ごろを過ぎるとマイナスに転じる場面が度々あった。
個別では、ソフトバンクG (T:9984)、任天堂 (T:7974)、コマツ (T:6301)、ファナック (T:6954)、キーエンス (T:6861)などが軟調。
ファナックは目標株価引き下げの動きが観測されている。
ソニー (T:6758)は小安い。
業績下方修正のキヤノン (T:7751)は5%超、前期が営業減益となったサイバー (T:4751)は8%超の下落。
その他売買代金上位では東海カーボ (T:5301)や安川電 (T:6506)
の下げも目立った。
一方、ファーストリテ (T:9983)が2%超の上昇で日経平均の下支えとなった。
トヨタ自 (T:7203)や三菱UFJ (T:8306)、三井住友 (T:8316)といったメガバンク株は小じっかり。
スズキ (T:7269)は急反発し、4%近い上昇で前場を折り返した。
また、堅調な決算や大幅増配が好感されたアサヒHD (T:5857)はストップ高水準まで買われた。
セクターでは、サービス業、その他製品、精密機器などが下落率上位。
半面、パルプ・紙、輸送用機器、非鉄金属が上昇率上位だった。
NYダウの急反発を受けて日経平均は朝方こそ高かったものの、力なく失速して前場を折り返した。
前日は800円を超える下落となったが、自律反発は半日も続かなかった格好だ。
アジア株安が重しとなっているうえ、アマゾンやアルファベットの時間外取引での株価下落を受けて週末の米株安を織り込む動きもあるだろう。
前日の決算発表企業ではキヤノンやサイバーのみならず、エムスリー (T:2413)、NRI (T:4307)などが大きく売られており、今後発表される決算への警戒感も高まりやすいと考えられる。
コマツやファナック、キーエンスの軟調ぶりは米中貿易摩擦などを背景とした世界経済の減速懸念が根強いことを映している。
東証1部の上昇率上位にはアサヒHDやJBCC HD (T:9889)、日本トリム (T:6788)などがランクインしているが、物色の向かう先は外部環境の影響を受けにくいとみられる中小型の好決算銘柄に限られそうだ。
なお、本日は信越化 (T:4063)、日立 (T:6501)、富士通 (T:6702)などが決算発表を予定している。
(小林大純)