以下が本日の米国市場で注目すべき3ポイントである。
1.新規失業保険申請件数は上昇する見込み
米ADP(NASDAQ:ADP)雇用統計は予想を下回った。そして、本日日本時間午後9時30分に米労働商は、新規失業保険申請件数を公表する予定である。
エコノミストによると、先週の新規失業保険申請件数は上昇して216000となることが予想されている。
また、再就職支援企業のチャレンジャー・グレイ・クリスマスは、3月の人員削減数を発表する。
2.天然ガス在庫は下落する見込み
米エネルギー情報局(EIA)が発表する天然ガス在庫量は、約400億立方フィート減となることが予想されている。
4月限の天然ガス先物はもみ合いとなっており、昨日の終値は0.14%減の2.67ドルとなっている。天候関連の値動きは4月には落ち着きを見せる傾向がある。
シェール革命による供給の増加を満たすほど需要が強くなく、天然ガスは2014年3月ぶりの低価格まで下押しされている。
先月のEIAレポートによると、米国における2018年の天然ガス生産は前年比11%増で日量10億立方フィート増となった。
輸出による需要も生産量増の要因となっている。輸出は年率約20%増となり、1月は3630億立方フィートとなっている。
昨年1年間で、天然ガス先物は0.7%安となっている。
3.決算報告
飲料メーカーのコンステレーション・ブランズ(NYSE:STZ)は、本日の市場開場前に決算報告を行う予定である。
アナリストは同社のEPSを1.72ドル、売上高を17億ドルと予想している。
同社株は52週高値を236ドル以上も下回っている。大麻企業であるキャノピー・グロスー(NYSE:CGC)への投資を増やし続ける一方で、同社の中核事業である飲料事業は苦戦を強いられている。
同社は、30の低価格ワインや蒸留酒ブランドを17億ドル分削減することを計画していると述べた。
日本時間午後10時15分時点に、フォード・モーター(NYSE:F)は米国売上高を発表する。
フロリダ州のデイトナスピードウェイなどのレース場を運営するインターナショナル・スピードウェイ(NASDAQ:ISCA)の第1四半期決算は、EPSが前年の77セントに対して64セント、売上高が31%減の1億5520万ドルと予想されている。
鉄鋼業と金属スクラップのリサイクル業大手であるSchnitzer Steel Industries(NASDAQ:SCHN)の第2四半期決算は、EPSが前年の90セントに対して43セント、売上高が前年の5億5594万ドルに対して5億510万ドルとなる見込み。米中貿易摩擦の影響を強く受けた形である。