日経平均は3日ぶり反発。
13日の米国市場でNYダウは3日ぶりに反発し、101ドル高となった。
ホルムズ海峡近くで石油タンカー2隻が攻撃され、原油先物相場の上昇で石油株に買いが先行。
早期利下げ観測が強まったことも相場を後押しした。
本日の日経平均もこうした流れを引き継ぎ17円高からスタート。
朝方はマイナスに転じる場面もあったが、前場中ごろにかけて買い戻し優勢で21100円近辺まで上昇した。
ただ、引け後に発表される米中経済指標を見極めたいとの思惑も強く、後場に入るとこう着感を強めた。
大引けの日経平均は前日比84.89円高の21116.89円となった。
東証1部の売買高は10億6848万株、売買代金は2兆0018億円だった。
先物・オプション特別清算指数(SQ)算出日だったが、売買代金は2兆円を小幅に上回る水準にとどまった。
業種別では、鉱業、パルプ・紙、石油・石炭製品が上昇率上位だった。
一方、水産・農林業、海運業、電気・ガス業が下落率上位だった。
東証1部の値上がり銘柄は全体の61%、対して値下がり銘柄は34%となった。
個別では、ソニー (T:6758)に買いが向かい3%高。
米ファンドが同社株を追加取得し、半導体部門の分離を要求していると伝わった。
高レーティング付与が相次ぐアンリツ (T:6754)は3%超の上昇。
その他売買代金上位ではファーストリテ (T:9983)やキーエンス (T:6861)が堅調で、ソフトバンクG (T:9984)、任天堂 (T:7974)、トヨタ自 (T:7203)は小じっかり。
決算発表銘柄ではミサワ (T:3169)やヤーマン (T:6630)が買われ、Bガレジ (T:3180)は東証1部上昇率トップとなった。
一方、東エレク (T:8035)は2%近い下落。
米半導体大手が売上高見通しを下方修正し、東京市場でも関連銘柄に売りが波及した。
三菱UFJ (T:8306)や花王 (T:4452)は小安い。
第1四半期が2ケタ営業減益となった東京ドーム (T:9681)や、好決算ながら材料出尽くし感が広がったラクーンHD (T:3031)は売りがかさみ、ソリトン (T:3040)は一部報道が嫌気され東証1部下落率トップとなった。