コーチやベルサーチなど謝罪、デザインが中国主権侵害と批判

Reuters

発行済 2019年08月13日 00:45

コーチやベルサーチなど謝罪、デザインが中国主権侵害と批判

[北京/香港 12日 ロイター] - 伊ベルサーチや米コーチ、仏ジバンシィなどの高級ファッションブランドは、商品に中国の主権を侵害するデザインがあったとして、相次いで謝罪を表明した。

ベルサーチは11日、香港やマカオを国のように扱ったデザインのTシャツを販売したことは過ちだったと謝罪。Tシャツには「ニューヨーク―米国」、「北京―中国」のように、都市名と国名を並べて表記。そこに「香港―香港」、「マカオ―マカオ」と両都市名が国名としても書かれており、中国インターネット交流サイト(SNS)上で批判が広がっていた。

ベルサーチは中国版ツイッター「微博」に投稿した声明で「われわれは中国を心から愛し、断固として中国の領土と主権を尊重する」と表明。7月24日からTシャツの販売を中止し、商品を廃棄したと明らかにした。

米タペストリー (N:TPR)傘下コーチも、台湾を国のように表現したTシャツのデザインを巡り謝罪。昨年5月に「深刻な誤り」を確認し、世界の市場から商品を回収したことを明らかにした上で、「中国の主権と領土の保全を尊重する」と表明した。

中国でコーチのブランドアンバサダーを務めるモデルのリウ・ウェン氏は12日、微博への投稿でコーチとのコマーシャル契約を破棄したと明らかにした。