米ウォルマート、5─7月業績は予想上回る 貿易摩擦の影響限定的

Reuters

発行済 2019年08月16日 02:05

米ウォルマート、5─7月業績は予想上回る 貿易摩擦の影響限定的

[15日 ロイター] - 米小売大手ウォルマート (N:WMT)が15日発表した第2・四半期(5─7月)決算は、利益と売上高が市場予想を上回った。通期利益見通しも上方修正した。

米中貿易摩擦による消費者への影響が懸念されていたものの、ウォルマートの米事業は5年(20四半期)連続のプラス成長を記録し、消費支出が失速していない兆候を示唆した。

ウォルマートの株価は午前の取引で、約5%上昇した。

調整後の1株利益は1.27ドルに増加し、リフィニティブのまとめたアナリスト予想の1.22ドルを上回った。

米既存店売上高(燃料除く)は前年同期比2.8%増で、予想の2.07%増を上回った。

総売上高は1.8%増の1304億ドルで、予想の1301億ドルを上回った。

オンライン売上高は37%増。伸びは前四半期と一致し、自社予想の35%増を上回った。

注力する食料品の売り上げは全体の56%を占めた。

通期の調整後1株利益は「小幅減から小幅増」になると予想。従来見通しは「1桁台の減少率」としていた。

ビッグス最高財務責任者(CFO)は、貿易摩擦に絡む関税の影響で一部商品を値上げしたとしつつも、すべてのコストを消費者に転嫁していないと述べた。

さらに、ウォルマートはトランプ政権に対し米中通商交渉の継続を求めているとし、通商交渉の行方が消費者や価格に影響することを伝えたことを明らかにした。