Reuters
発行済 2019年09月24日 17:23
日経平均株価は3日続伸、材料難 配当狙いの買いか
[東京 24日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均株価は小幅に3日続伸。3連休明けで手掛かり材料に乏しかったが、9月中間期末最終の売買を前に配当や株主優待を狙った買いが入ったもよう。後場はやや伸び悩み、狭いレンジで推移した。
前日の米国株市場は、ほぼ横ばい。ダウ平均株価 (DJI)は14ドル高で取引を終えた。経済指標が強弱まちまちとなる中、慎重な取引に終始した。
次官級通商協議で前週訪米した中国の代表団が農家視察を急きょ中止したことを受け、協議進展への慎重な見方も出ていたが、ムニューシン米財務長官が大きな問題ではないとの認識を示し、中国との貿易協議を2週間以内に再開すると表明したことから、リスク回避ムードは強まらなかった。日経平均は需給要因でプラス圏で推移。朝方には「配当権利に絡み再投資の先物買いが入るため、その思惑で買われている可能性が高い」(国内証券)との声が出ていた。
後場は高値警戒感や材料不足から売買を控える動きが見られ伸び悩んだが、市場からは「今週は需給要因以外は材料が少ないため、あまり積極的な買いは見られないが、先週の短期的な過熱感を踏まえると、十分持ちこたえている」(運用会社)との指摘も聞かれた。
TOPIXも3日続伸。セクター別では、保険、小売、金属製品などが値上がり率上位となった。一方、鉱業、海運、証券などは売られた。
個別銘柄では、KeePer技研 (T:6036)が年初来高値を更新。東証1部で値上がり率第2位となった。VTホールディングス (T:7593)と資本・業務提携すると20日に発表したことが材料視された。
そのほか、コロプラ (T:3668)が5日続伸。ストップ高比例配分となった。スクウェア・エニックス・ホールディングス (T:9684)と共同開発したスマートフォン向けゲーム「ドラゴンクエストウォーク」のダウンロード数が500万を突破したことが引き続き好感された。
一方、ハブ (T:3030)は急反落。先週はラグビーワールドカップ(W杯)日本大会を控え客数や客単価の増加に対する期待が高まり5日続伸したものの、きょうは材料出尽くしの売りが出た。
東証1部の騰落数は、値上がり1329銘柄に対し、値下がりが729銘柄、変わらずが93銘柄だった。
日経平均 (N225)
終値 22098.84 +19.75
寄り付き 22095.35
安値/高値 22077.94─22168.74
TOPIX (TOPX)
終値 1622.94 +6.71
寄り付き 1618.02
安値/高値 1617.96─1629.06
東証出来高(万株) 120833
東証売買代金(億円) 22782
が書いた: Reuters
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