[アムステルダム 26日 ロイター] - オランダ検察当局は26日、マネーロンダリング(資金洗浄)疑惑で同国の銀行大手ABNアムロ (AS:ABNd)を調査していることを明らかにした。
長年にわたって顧客に対する適切な手続きを怠っていた疑いがあるという。
ABNの株価は9%以上急落して始まった。
ABNの広報担当は、25日に実施を通知されたが、調査の程度など詳細は伝えられていないと説明している。
同担当は「数年前から明らかにしているように、当行も改善の必要性を感じていた」とし「これは当行の最優先課題だ。こうした調査が実施される可能性は常に把握していた」と述べた。
検察当局は、ABNによる疑わしい取引の報告が遅すぎたり、報告が全く行われていなかったケースが長期にわたって続いていたと指摘。同行が顧客の行いに関する適切な調査を怠り、疑わしい顧客との取引を適切なタイミングで中止しなかったとしている。
オランダでは昨年9月、金融大手のINGグループ (AS:INGA)が資金洗浄防止に不備があったことを認め、制裁金9億ドルの支払いに同意している。[nL3N1VQ5PO]