米国株式市場は上昇、アップルやマイクロソフトが堅調

Reuters

発行済 2019年10月01日 08:40

米国株式市場は上昇、アップルやマイクロソフトが堅調

[30日 ロイター] - 米国株式市場は上昇して取引を終えた。米中貿易摩擦を巡る懸念が後退し、アップルやマイクロソフト、メルクなどが堅調に推移した。アップル (O:AAPL)は2.4%急伸。新型iPhoneについて、クック最高経営責任者(CEO)が好スタートを切ったとドイツ紙に明かしたほか、JPモルガンが出荷予想を引き上げた。

マクロソフト (O:MSFT)は0.9%高。これらの銘柄の上げが支援し、S&P情報技術セクターは1.0%上昇、他のセクターをアウトパフォームした。

トランプ政権が米国の証券取引所に上場する中国株の上場廃止を検討しているとの報道について、ナバロ米大統領補佐官(通商製造政策局長)が「フェイクニュース(虚偽の報道)」だと述べたことも、米株市場の地合いを支援した。

この報道を受けてS&P総合500種 (SPX)とナスダック総合 (IXIC)は27日、約3週間ぶりの安値を付けていた。

米市場に上場する中国株の電子商取引大手アリババ・グループ・ホールディング (N:BABA)、検索サイト百度(バイドゥ) (O:BIDU)も、ナバロ氏の発言を受けてそれぞれ0.8%、1.5%値上がりした。

次回の米中通商協議は10月上旬に行われる。

製薬大手メルク (N:MRK)は1.5%急伸。英アストラゼネカ (L:AZN)と共同開発したがん治療薬「リムパーザ」に関する有望なデータが好感された。

主要株価3指数は月間ではS&P500種が1.7%高、ダウ工業株30種 (DJI)が2.1%高、ナスダックは0.5%高。第3・四半期ではS&Pとダウがともに1.2%高、ナスダックは0.1%安で、いずれも四半期ベースで今年最悪のパフォーマンス。米中貿易摩擦の激化や、一部の米国債のイールドカーブ逆転、米政治不安などが背景。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.45対1の比率で上回った。ナスダックでも1.28対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は62億株。直近20営業日の平均は72億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 26916.83 +96.58 +0.36 26852.3 26998.8 26852.3 (DJI)

3 6 3

前営業日終値 26820.25

ナスダック総合 7999.34 +59.71 +0.75 7964.09 8012.17 7949.63 (IXIC)

前営業日終値 7939.63

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S&P総合500種 2976.74 +14.95 +0.50 2967.07 2983.85 2967.07 (SPX)

前営業日終値 2961.79

ダウ輸送株20種 10363.58 +22.31 +0.22 (DJT)

ダウ公共株15種 878.66 +2.20 +0.25 (DJU)

フィラデルフィア半導体 1558.75 +15.88 +1.03 (SOX)

VIX指数 16.27 -0.95 -5.52 (VIX)

S&P一般消費財 947.27 +7.91 +0.84 (SPLRCD)

S&P素材 364.66 +2.63 +0.73 (SPLRCM)

S&P工業 654.89 +1.36 +0.21 (SPLRCI)

S&P主要消費財 629.38 +2.99 +0.48 (SPLRCS)

S&P金融 465.54 -0.49 -0.11 (SPSY)

S&P不動産 243.60 +0.38 +0.16 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 437.13 -3.32 -0.75 (SPNY)

S&Pヘルスケア 1043.37 +9.26 +0.90 (SPXHC)

S&P通信サービス 167.26 +0.59 +0.36 (SPLRCL)

S&P情報技術 1413.36 +14.54 +1.04 (SPLRCT)

S&P公益事業 328.49 +0.20 +0.06 (SPLRCU)