[2日 ロイター] - 香港株式市場は下落。一時4週間ぶりの安値をつけた。
香港で長引く抗議デモに伴う社会不安が投資家心理を冷やす中、1日発表の米景気指標がさえず、米経済の急減速への懸念が浮上した。
中国株式市場は国慶節の連休で7日まで休場。
ソウル株式市場は大幅下落して引けた。米国の製造業景気指数の悪化を受け、同国経済の減速や、香港での政治的リスクの高まりが懸念された。
中国建国70周年に当たる1日、香港では警察が10代の抗議活動参加者に発砲。デモ隊参加者が実弾で撃たれたのは香港で4カ月近く続く抗議活動の中で初めて。
外国人投資家は1163億ウォン(約9644万ドル)相当の売り越し。
出来高は4億0620万株。取引された890銘柄のうち、181銘柄が上昇した。
明日3日は休場となる。
シドニー株式市場は約3週間ぶりの安値で引けた。米国の経済指標が10年超ぶりの低水準となったことを受け、米中貿易戦争による世界経済の減速懸念が広がった。
前日は、オーストラリア準備銀行(RBA)が今年3回目の利下げをした上で、必要であればさらなる緩和を行うことを示唆したことを背景に、0.8%高だった。
四大銀行のうち、コモンウェルス銀行(CBA) (AX:CBA)やウエストパック銀行 (AX:WBC)、オーストラリア・ニュージーランド銀行 (AX:ANZ)は1.5─2.1%安。ナショナル・オーストラリア銀行(NAB) (AX:NAB)は2.3%下落し、3週間ぶりの安値で引けた。
低調な経済指標で世界経済の減速懸念が高まっていることを背景に、多くのアナリストが年内の追加利下げを予想する中、一部では銀行などに対する緩和策の悪影響が指摘されている。
Xチェインジの取締役で共同創設者のニック・トワイデール氏は「中銀が現在できることに対し、恐らくリスクが上回ってしまう」と話した。
(リフィニティブデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります) OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20191002T093153+0000