三菱自「経営体制は今後検討」、グプタCOOの日産COO就任で

Reuters

発行済 2019年10月09日 19:12

三菱自「経営体制は今後検討」、グプタCOOの日産COO就任で

[東京 9日 ロイター] - 三菱自動車 (T:7211)は9日、アシュワニ・グプタ最高執行責任者(COO)が来年1月1日付で日産自動車 (T:7201)のCOOに就任する予定だと発表した。日産が発表したトップ人事を受け、グプタ氏の日産COO就任を受諾した。三菱自としての経営体制は「今後検討していく」としている。

三菱自の益子修会長とグプタCOOは同日、東京都内で記者団の取材に応じた。

益子会長は今回の人事について、8日の日産取締役会終了後に同社から連絡があったことを明らかにし、グプタ氏が「どうしても必要という話があり、苦渋の決断だったが、日産に出さざるを得ない」と述べた。その上で「日産の一日も早い復活はアライアンスを組む三菱自にとってもプラス」と話した。

グプタ氏の後任については「昨日の今日で何もまったく考えていない。具体的なアイデアが本日のところあるわけではない」と語った。

グプタ氏は「日産、ルノー、三菱自の3社連合や多文化でのビジネスの経験をこれから生かしたい」との意向を示した。日産の専務執行役員で次期社長となる内田誠氏、次期副COOの関潤氏とは「約10年前に一緒に仕事をした経験がある。3人の力を活かし、どういうふうに(日産の業績を立て直すか)やっていくか議論していきたい」と述べた。