[10日 ロイター] - オーストラリアの金融サービス大手AMP (AX:AMP)は10日、銀行部門と国内ウェルスマネジメント部門を統合すると発表した。
一連の不正発覚を受けた事業立て直しの一環。顧客を重視する体制を強化する。
AMPは、不正な料金徴収を隠すために証券投資委員会(ASIC)に虚偽の報告をしていたことが、王立委員会の調査で明らかになり、株価が低迷。顧客が資金を引き揚げている。
フランチェスコ・デ・フェラーリ最高経営責任者(CEO)は、今回の決定について、AMPバンクのサリー・ブルースCEOが辞任を決めたことに伴う措置だと説明。
「事業の統合強化は、当社の長期計画の一環だ。サリーが辞任を決めたため、社内の再編を加速できた」と述べた。
同社は9月、主力のオーストラリア、ニュージーランドのウェルスマネジメント部門を再編するため、7億8400万豪ドル(5億2849万ドル)を調達したことを明らかにしていた。
統合後の新部門の名称は「AMPオーストラリア」。国内ウェルスマネジメント部門のアレックス・ウェイドCEOがトップを務める。