英著名投資家ウッドフォード氏がファンド閉鎖、解約請求相次ぐ

Reuters

発行済 2019年10月16日 19:51

英著名投資家ウッドフォード氏がファンド閉鎖、解約請求相次ぐ

[ロンドン 15日 ロイター] - 英国でかつて最も著名な投資家の1人だったニール・ウッドフォード氏が15日、自身の資産運用事業を廃業したと発表した。

同氏の旗艦ファンド「LF・ウッドフォード・エクイティ・インカム・ファンド」は運用成績不振で解約請求が相次ぎ、6月に解約受け付けを停止。ウッドフォード氏は12月のファンド再開を目指していたが難航し、この15日に資産管理会社のリンク・ファンド・ソリューションズが手じまいとウッドフォード氏のマネジャー職からの解雇で介入し、閉鎖に至った。

ウッドフォード氏は他の2つのファンド、「LF・ウッドフォード・インカム・フォーカス・ファンド」と「ウッドフォード・ペイシェント・キャピタル・トラスト(WPCT)」についても運用を中止することを決めた。

これを受け、LF・ウッドフォード・インカム・フォーカス・ファンドの資産管理会社リンク・ファンド・ソリューションズは16日付の投資家向け書簡で、解約が相次ぐと予想されるとして、同ファンドの取引を停止したことを明らかにした。取引の停止はさらなる通知があるまで続き、少なくとも28日ごとに見直されるとした。

取引停止期間中には別の投資マネジャーの任命を含め、複数の選択肢を検討するという。

唯一の上場ファンドであるWPCTの株価は16日の寄り付きで10%超下落。一時は30.36ペンスを付け、過去最安値を更新した。