[ヒールズバーグ(米カリフォルニア州) 27日 ロイター] - 米カリフォルニア州北部で発生した山火事が、南方の住宅地に向けて広がり、地元当局は27日、住民18万人に避難命令を出した。
山火事は強風により、ソノマ郡北部の丘陵地帯やワイン産地から、同郡南部の都市サンタローザの北部まで迫っている。
同州南部でも山火事が起きており、ニューサム知事は州全体に非常事態を宣言、避難命令に従うよう住民らに呼び掛けている。
米電力会社PG&E (N:PCG)は、強風予報を受け、防火対策として、26日夜に州内38郡約94万世帯を対象に計画停電を実施。停電は2日間続く可能性があるという。
これらの山火事による死者は出ておらず、出火原因はまだ特定されていない。
ロサンゼルス郡の消防当局は、ロサンゼルスの北約60キロに位置するサンタクラリタ付近で発生した山火事について、65%鎮火したとしている。この山火事は24日の発生以降、4615エーカーを焼き尽くした。
避難命令が出ていた4万人超の住民のほとんどは26日午後までに帰宅が許可されたという。