米ファイザー、四半期利益は予想上回る 通年見通し上方修正

Reuters

発行済 2019年10月30日 00:58

米ファイザー、四半期利益は予想上回る 通年見通し上方修正

[29日 ロイター] - 米製薬大手ファイザー (N:PFE)が29日発表した第3・四半期決算は、利益が市場予想を大きく上回った。抗がん剤「イブランス」や心臓病の新薬「ビンダゲル」の販売拡大が寄与した。通年利益見通しも上方修正した。

ファイザーの株価は午前の取引で約3.4%上昇した。

普通株主帰属の純利益は前年同期比約87%拡大し、76億8000万ドル(1株当たり1.36ドル)。英製薬グラクソ・スミスクライン(GSK) (L:GSK)との合弁手続き完了に伴う利益81億ドルを計上した。

特別項目を除く1株利益は0.75ドルと、アナリスト予想の0.62ドルを上回った。

総売上高は約5%減の126億8000万ドル。米国で特許が失効した鎮痛薬「リリカ」の売上高が半分以上減少したことが響いた。

一方、イブランスの売上高は12億8000万ドルに増加。関節リウマチ治療薬「ゼルヤンツ」の売上高も約39%増の5億9900万ドルとなった。