米メルク、四半期利益が予想超え がん免疫薬の売上30億ドル突破

Reuters

発行済 2019年10月30日 01:18

[29日 ロイター] - 米製薬大手メルク (N:MRK)が29日発表した第3・四半期決算は、利益が市場予想を上回った。がん免疫薬「キートルーダ」の売上高が四半期で初の30億ドル超えを記録した。同社は通年の利益予想も引き上げ、株価は午前の取引で2%超値上がりした。

キートルーダの売上高は62.5%増の30億7000万ドル。リフィニティブのアナリスト予想平均である28億8000万ドルを上回った。

調査会社グローバルデータによると、キートルーダは2023年に薬剤の年間売上高で世界一になる見通し。25年売上高は222億ドルが見込まれている。これに対し競合の小野薬品工業 (T:4528)とブリストル・マイヤーズ・スクイブ (N:BMY)のがん免疫薬「オプジーボ」は25年売上高が120億ドルと、キートルーダに大きく水を開けられる見込み。