アディダス、第3四半期は主力スニーカー不振 サッカー効果見込む

Reuters

発行済 2019年11月07日 00:59

アディダス、第3四半期は主力スニーカー不振 サッカー効果見込む

[ベルリン 6日 ロイター] - 独スポーツ用品大手アディダス (DE:ADSGn)が6日発表した第3・四半期決算は売上高が市場予想を上回ったものの、米歌手カニエ・ウエストさんとの共同企画「Yeezy(イージー)」ブランドのスニーカー販売がいまひとつの結果に終わった。

ただ、サッカーの2020年欧州選手権を控え、今後はサッカー関連の新商品などによって業績が押し上げられるとの見通しを示した。

第3・四半期の売上高は為替調整後ベースで6%増の64億1000万ユーロ(71億ドル)で、アナリスト予想の63億2000万ユーロを上回った。しかし、靴の売上高は1%の伸びにとどまった。

インターネット通販の伸びも14%と、前四半期の37%から鈍化した。イージーブランドの靴の大半はオンラインで販売されている。

中国での売上高は11%増と、前四半期の14%から鈍化。一方、北米での伸びは加速し、10%増となった。同地域で年初に直面していたサプライチェーンの問題が解消された。

営業利益は横ばいの8億9700万ユーロ。北米向け商品の出荷加速に伴う航空輸送コスト増が響いた。