[7日 ロイター] - 中国株式市場はほぼ横ばいで終了。このところの株価押し上げ材料だった米中の部分的な通商合意の署名が12月にずれ込むと伝わり、慎重ムードに転じた。
消費者関連株やヘルスケア株が上昇する一方、インフラ関連株が下落した。
7日のソウル株式市場の株価は、ほぼ変わらずで引けた。米中が貿易合意にいつ署名するかをめぐる疑念が投資家を慎重にさせた。
総合株価指数(KOSPI)は前日終値比0.14ポイント(0.01%)高の2144.29で終了した。6営業日続伸となる。
トランプ米政権の高官が6日ロイター通信に語ったところによると、米中貿易協議「第1段階」の合意文書に署名するための米中首脳会談が12月にずれ込む可能性がある。条件や場所をめぐる協議が続いているためだ。
KBセキュリティーズのアナリストは、二国が綱引きをしているかのようだと分析。ただ、米中が来月の会談より前に、より広範な合意の方針を策定する可能性への期待も残っていると付け加えた。
外国人投資家は1499億ウォン(約1億2933万ドル)相当の売り越し。10月30日以来の売り越しとなる。
7日のシドニー株式市場の株価は反発して引けた。産金株の上昇と銀行3位ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)の大幅上伸がエネルギー株安を相殺した格好。
NAB (AX:NAB)はこの日発表した通期決算で現金利益が10.6%減少し、期末配当も引き下げられた。それでも同行の株価は2.2%高で引け、ASX200指数を特に押し上げた。
マーカストゥデー・フィナンシャル・ニュースレターのシニアアナリスト兼ポートフォリオマネジャー、ヘンリー・ジェニングス氏は「配当引き下げは織り込み済みだった。過去最低の金利水準において、(NABの)イールドはまだかなり魅力的だ」と説明した。
金融株指数は1.1%高。最大手コモンウェルス銀行 (AX:CBA)は1.3%高、同2位ウエストパック銀行 (AX:WBC)は0.7%高。
ASX200指数の構成銘柄ではないが、BNPL(後払い)サービスを提供するジップ・コー (AX:Z1P)は16.9%高で終了した。インターネット通販最大手の米アマゾン・ドット・コム (O:AMZN)との合意が好感された。合意によって、アマゾンのプラットフォーム上でジップのBNPLサービスが提供されることになる。
産金株 (AXGD)は前日の大幅下落から反発し、1.5%高。
IT株指数 (AXIJ)も3.3%高。ソフトウエアメーカーのゼロ (AX:XRO)が9.6%高と、IT株の上昇を主導。同社の上半期決算は黒字に転じた。
一方、原油価格の下落を背景にエネルギー株が下げた。
(リフィニティブデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります) OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20191107T091445+0000