PSAとフィアット合併、両社全ブランドを維持へ=タバレスCEO

Reuters

発行済 2019年11月11日 10:07

PSAとフィアット合併、両社全ブランドを維持へ=タバレスCEO

[パリ/トリノ 8日 ロイター] - プジョーを傘下に持つ仏PSA (PA:PEUP)のカルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)は8日、同社と欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ (MI:FCHA)が計画している500億ドル規模の経営統合が実現した場合、両社のブランドはすべて維持するとの見解を表明した。同氏は統合後の新会社のCEOに就任するとみられている。

タバレス氏はフランスの放送局BFMビジネスに対し、統合後にPSAのシトロエンとボクスホールを含めた5ブランドと、FCAのアルファ・ロメオ、マセラティとジープを含む9ブランドはすべて存続すると述べた。同氏は「統合が成立した場合、現時点で整理する必要のあるブランドは見当たらない。すべてのブランドがそれぞれ歴史と強みを持っている」と強調した。

タバレス氏は、両社が地理的にも技術やブランドにおいても補完し合えると指摘した。レフィニティブ・アイコンのデータによると、FCAは収益の66%を北米が占めるのに対し、PSAのこの割合は5.7%にとどまる。PSAにとっては従来、欧州が主な収益源。