アリババ「独身の日」、華為技術・小米・ユニクロなどが10億元超え

Reuters

発行済 2019年11月12日 19:21

アリババ「独身の日」、華為技術・小米・ユニクロなどが10億元超え

[上海/杭州 12日 ロイター] - 中国の電子商取引大手アリババ・グループ (N:BABA)のデータによると、同国でネット通販最大の商戦日とされる11月11日の「独身の日」に特によく売れたのは健康補助食品や美容パック、粉ミルクなどで、仏ロレアル (PA:OREP)やスイスのネスレ (N:NESN)などが勝ち組となった。

アリババは、同国でネット通販最大の商戦日とされる11月11日の「独身の日」の取引額が、2684億元(約4兆2000億円)と前年比26%増加し、過去最高を更新したことを明らかにした。

ただ、伸び率は2018年の27%を下回り、2009年に独身の日を開始してから最も低い水準となった。中国経済が減速する中、国内の電子商取引市場の低迷を反映する結果となった。[nL4N27R07P]

アリババはこのショッピングイベントを米歌手のテイラー・スイフトさんのライブ映像でスタートさせ、1000を超えるブランドの商品をライブストリーミングを活用して販売した。

アリババによると、取引額が1億元を超えたブランドは仏高級ブランドLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン) (PA:LVMH)傘下のジバンシィ、家電の英ダイソンやオランダのフィリップス (AS:PHG)、米スポーツ用品のアンダーアーマー (N:UAA)など299ブランド。

また、中国のスマートフォンメーカー華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]や小米科技(シャオミ) (HK:1810)、米アップル (O:AAPL)、スポーツ用品の米ナイキ (N:NKE)、ファーストリテイリング (T:9983)が展開するユニクロなど15のブランドの取引額が10億元を超えた。

ファーストリテは「独身の日」のイベントが中国全土に約700ある実店舗への来客増加にもつながったことを明らかにした。特に「ヒートテック」の下着や「ウルトラライトダウン」のジャケットが最も人気があったという。