欧州の一部大手銀、石炭火力発電への融資止まらず=環境NGO

Reuters

発行済 2019年12月06日 13:21

欧州の一部大手銀、石炭火力発電への融資止まらず=環境NGO

[ロンドン 5日 ロイター] - 非政府組織(NGO)で環境問題を扱うウルゲバルトと、銀行の融資活動などを調べるバンクトラックはこのほど、欧州の一部大手銀行が、新規の石炭火力発電所をなおも開発している電力会社への資金融資を間接的に続けているとの報告をまとめた。関連融資すべてを断つように要請している。ロイターが5日、NGOから報告書を入手した。

調査は、こうした融資活動を最も行っている10行を分析した。内訳はバークレイズ (L:BARC)、BNPパリバ (PA:BNPP)、クレディ・アグリコル (PA:CAGR)、クレディ・スイス (S:CSGN)、ドイツ銀行 (DE:DBKGn)、HSBC (L:HSBA)、ING (AS:INGA)、ノルデア (HE:NDAFI)、スタンダード・チャータード (L:STAN)、ウニクレディト (MI:CRDI)。

10行による2017─19年9月末の融資額は560億ドルで、14年─16年の480億ドルから増加していた。