スイス中銀、気候変動対策で8000億ドルの投資引き揚げも

Reuters

発行済 2019年12月11日 12:25

スイス中銀、気候変動対策で8000億ドルの投資引き揚げも

[チューリヒ 10日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行、SNB)は、化石燃料企業への投資から8000億ドルの引き揚げを求められる可能性がある。

複数の議員が、物価安定と経済成長という従来の中銀の責務に、気候変動対策を加える動きを模索している。

関係する議員2人がロイターに語ったところによると、今月下院に関連の動議が提出される予定。こうした動きは中道左派の社会民主党と、10月の総選挙で躍進した緑の党が中心となっている。

スイスフラン高抑制の介入で中銀には8000億ドルのバランスシートが積み上がり、中規模国の中央銀行としては異例の大きさの投資ポートフォリオとなっている。