中国の北京汽車が独ダイムラー株買い増し、筆頭株主狙う=関係筋

Reuters

発行済 2019年12月16日 10:42

中国の北京汽車が独ダイムラー株買い増し、筆頭株主狙う=関係筋

[北京/香港/フランクフルト 15日 ロイター] - ドイツ自動車大手ダイムラー (DE:DAIGn)の中国の主要合弁事業パートナー、北京汽車集団(BAIC)[BEJINS.UL]がダイムラー保有株を約10%に倍増させる計画を進め、浙江吉利控股集団から筆頭株主の座の奪取を目指している。関係者2人がロイターに明らかにした。

関係者によると、既にダイムラー株5%を保有しているBAICは、公開市場で買い増しを開始している。同社は現在、ダイムラー第3位の株主。10%取得すれば、現在約9.69%を保有し、中国でのダイムラーとの提携拡大を目指す吉利の出資率を上回る。

関係者はまた、保有株約10%とともに、BAICはダイムラーの監査役会に役員を送り込むことを狙っていると指摘した。吉利は現在、監査役会にメンバーを派遣していない。

ダイムラーは先月、英金融大手HSBCが11月15日時点でダイムラーの議決権5.23%を保有していると発表した。