[フランクフルト 19日 ロイター] - 独フォルクスワーゲン(VW) (DE:VOWG_p)の子会社で船舶用エンジンや発電機などを手掛けるMANエナジー・ソリューションズに対し、欧州のインニオ、三菱重工業 (T:7011)、米カミンズ (N:CMI)が買収案を提示したことが、事情に詳しい関係者の話で明らかになった。
関係者によると、3社は前週、買収案を示した。MANエネジーの売却では、企業評価額が15億─20億ユーロ(17億─22億ドル)に上る可能性があるという。
韓国の現代重工業 (KS:267250)など当初関心を示していた企業は、現在では買収を目指していないという。イエンバッハから社名を変更したインニオは、投資会社アドベントの傘下にある。
MANエナジーの売却は、VWによる合理化策の一環。関係筋によると、VWは正式な入札手続きを取っていないが、買い手候補は2月末に最終案を提示するよう求められる可能性があるという。
VWはこれまで、MANエナジーの一定の少数株を維持することを提案している。同社はコメントを控えた。買収を提案している3社からもコメントは得られていない。