日産が副COOの退社発表、トロイカ体制崩れ株価は大幅安

Reuters

発行済 2019年12月25日 16:33

日産が副COOの退社発表、トロイカ体制崩れ株価は大幅安

[東京 25日 ロイター] - 日産自動車 (T:7201)は25日、副COO(副代表執行役兼最高執行責任者)の関潤氏(58)が退社すると発表した。複数の関係者によると、日本電産 (T:6594)の次期社長への就任が内定している。株式市場は新しい経営体制を担うトップ3の1人が去ることを嫌気し、日産の株価は大幅続落した

日産の新経営陣は12月1日にスタートしたばかり。関氏は業績リカバリープランの推進を担当してきた。関係者によると、計画は順調に推移、2022年3月期に数千億円規模の合理化効果を見込める状況になっていた。しかし、陣頭指揮をとってきた関氏の退社で、こうした業務改善に向けた動きが遅れる可能性もある。

日産自株は25日、3.14%安で取引を終了。11年9月以来約、8年3カ月ぶりの安値を付けた。

日産では18年11月のゴーン前会長の逮捕以降、1年余りにわたって経営が混乱し、業績の低迷が続いている。抜本的な経営再建が急務となる中、内田誠社長兼CEO(最高経営責任者)、アシュワニ・グプタCOO、関氏の3人が協力して再建に取り組む新しい経営体制がスタートした。