米ISM製造業指数、12月は10年ぶり低さ 一部業種で改善期待も

Reuters

発行済 2020年01月04日 09:27

米ISM製造業指数、12月は10年ぶり低さ 一部業種で改善期待も

[3日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が3日公表した2019年12月の製造業景気指数は47.2と、11月の48.1から低下し、09年6月以来10年半ぶりの低水準をつけた。市場は49.0まで改善すると予想していた。

指数は50が景気拡大・縮小の節目となる。

製造業は19年下半期の大半にわたり下押し圧力を受けていた。米中の関税の応酬により2大経済国を行き来するモノの流れが減り、世界経済が鈍化した。両国は12月、「第1段階」の合意に至ったと発表し、当面は緊張が和らいだもようだ。トランプ米大統領は今週、合意文書を米国ワシントンで15日に署名すると表明した。合意によって製造業が持ち直すことが期待されていたが、妥結の時期からして12月の指数にこうした効果は現れなかった。