東京地検、ゴーン被告の妻キャロル容疑者に逮捕状 偽証の疑い

Reuters

発行済 2020年01月08日 01:05

[東京/ベイルート 7日 ロイター] - 東京地検特捜部は7日、保釈条件に違反してレバノンに逃亡した日産自動車 (T:7201)の元会長カルロス・ゴーン被告の妻キャロル氏について、偽証の疑いで逮捕状を取ったと発表した。

逮捕状によると、キャロル容疑者は昨年4月に行われたゴーン被告の裁判で、日産から資金を受け取った企業の関係者のことを「知らない。面識はない」などと虚偽の証言をした疑いが持たれている。

一方、ゴーン氏の広報担当者は7日、ロイターに対しコメントし、「前回、カルロス・ゴーン氏が記者会見を発表した際には再逮捕された。今回は彼が自由に発言する初めての記者会見を翌日に控え、東京地検特捜部が妻キャロル氏への逮捕状を発行した」と指摘。

キャロル氏については、9カ月前に自発的に日本に戻り、検察の聴取に応じ、何ら罪状もなく自由に移動したと説明した上で、「今回の逮捕状発行は哀れだ」と述べた。