バークレイズ株主、化石燃料向け融資の段階的打ち切りを要望

Reuters

発行済 2020年01月08日 12:17

バークレイズ株主、化石燃料向け融資の段階的打ち切りを要望

[ロンドン 8日 ロイター] - 英金融大手バークレイズ (L:BARC)の株主グループが、化石燃料向け融資を段階的に打ち切るよう求めている。このセクター向け融資が欧州最大級となっている同行に対し、重圧が高まりつつある状況だ。

グループのまとめ役は、責任投資原則(環境・社会問題・企業統治=ESGへの取り組みを重視すること)を提唱する団体シェアアクション。これに基づき、11の機関投資家が5月の年次総会の議案としてバークレイズに対し、パリ協定にそぐわない事業を行っている企業への金融サービスを停止する計画を打ち出すことを要望した。

足元では、企業が株主から気候変動対策をより積極化することを促される流れが鮮明だ。特にロイヤル・ダッチ・シェル (L:RDSa)やBP (L:BP)、エクイノール (OL:EQNR)といった化石燃料を生産する石油・ガス会社がこうした対象となっている。