[東京 20日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比60円03銭高の2万4101円29銭となり、続伸した。前週末の米国株高が好感された。ただ、今夜の米国株式市場が休場となっていることもあり、手掛かり材料には乏しく、積極的に上値を追う展開にはなっていない。
前週末の米国株式市場は、主要3指数がそろって終値ベースで過去最高値を更新した。中でもS&P総合500種 (SPX)は、アップル (O:AAPL)や通信半導体大手クアルコム (O:QCOM)などのハイテク株が上昇したことで押し上げられた。
日経平均は続伸スタート。2万4100円台をつけた後は過熱感からの利益確定売りに押されたものの、その後じりじりと上げ幅を拡大し再び2万4100円台を回復した。
市場からは「材料難で動きづらい状態。今週と来週は世界の主要中央銀行が理事会などを予定しているものの、大きな変更はないと思われるため、あまり材料視されないだろう。国内で企業決算が本格化するまでは様子見が続くと思われる」(岡三アセットマネジメント・シニアストラテジストの前野達志氏)との声が出ていた。
TOPIXは0.56%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は6986億6500万円と商いは膨らまなかった。東証33業種別では、海運業、建設業、電気・ガス業などが値上がり、鉱業、医薬品、食料品などが値下がりした。個別では、ダイキン工業 (T:6367)やKDDI (T:9433)が買われ、ファーストリテイリング (T:9983)が売られた。
東証1部の騰落数は、値上がりが1629銘柄に対し、値下がりが431銘柄、変わらずが100銘柄だった。