[東京 20日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続伸。米国株式市場が上昇したほか、ドル/円が円安水準で落ち着く中で、前週末の好地合いを引き継いで堅調となった。ただ、今晩の米国市場が休場のため模様眺めムードが強く、17日の立ち会い中につけた昨年来高値2万4115円95銭の手前で一進一退となった。東証1部の売買代金は、1兆4179億0700万円と商いは細っている。
17日の米国株式市場は、主要3指数がそろって終値ベースで過去最高値を更新。中でもS&P総合500種 (SPX)はアップル (O:AAPL)や通信半導体大手クアルコム (O:QCOM)などのハイテク株の上昇が寄与した。[nL4N29M3XJ]
一方、外為市場ではドル/円が110円台前半で推移しており、これが輸出関連株に追い風となり、日経平均は上昇してスタート。終始堅調に推移したものの、1日を通しての動きは上下に46円44銭振れただけだった。
市場では「材料難で動きづらい状態。今週と来週は世界の主要中央銀行が理事会などを予定しているものの、大きな変更はないと思われるため、あまり材料視されないだろう。国内で企業決算が本格化するまでは様子見が続くと思われる」(岡三アセットマネジメント・シニアストラテジストの前野達志氏)との声が出ていた。
TOPIXもしっかり。上昇率は0.50%で日経平均の0.18%に比べて振れ幅が大きい。東証33業種別では、建設業、電気・ガス業、機械などの30業種が値上がりし、値下がりは食料品、小売業、水産・農林業の3業種だけだった。
個別では、旧村上ファンドのTOB通告を思惑材料に東芝機械 (T:6104)が急騰。トヨタ自動車 (T:7203)など主力の輸出関連株も高いが、ファーストリテイリング (T:9983)が大幅安となった。
東証1部の騰落数は、値上がり1478銘柄に対し、値下がりが579銘柄、変わらずが103銘柄だった。
日経平均 (N225)
終値 24083.51 +42.25
寄り付き 24080.68
安値/高値 24061.67─24108.11
TOPIX (TOPX)
終値 1744.16 +8.72
寄り付き 1741.04
安値/高値 1740.78─1745.95
東証出来高(万株) 82112
東証売買代金(億円) 14179.07