前場の日経平均は反落、円高嫌気し再び2万3000円割れ

Reuters

発行済 2020年02月03日 11:56

前場の日経平均は反落、円高嫌気し再び2万3000円割れ

[東京 3日 ロイター] - 前場の日経平均は反落、円高嫌気し再び2万3000円割れ 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比223円19銭安の2万2981円99銭となり反落、再び2万3000円を割り込んだ。引き続き新型コロナウイルスによる肺炎の影響が懸念されたほか、急速に進んだ円高が嫌気され、輸出関連株を中心に幅広く売られた。一時400円を超す下げとなったが、春節の休み明けとなる上海株式市場が大幅安で始まった後、徐々に戻したことを受けて、日経平均も下げ渋っている。

前週末の米国株式市場は、主要株価指数がいずれも1.5%を超す下落となった。新型肺炎の感染拡大に加え、低調な米経済指標やまちまちとなった米企業決算で、世界的な経済成長に関する懸念が高まった。

新型コロナウイルスによる肺炎は、これまでに中国で350人、感染者は世界全体で1万5000人を上回っている。2日にはフィリピンで中国国外として初めて新型肺炎の死者が確認され、なお収束する気配はない。

一方、外為市場では、ドル/円が108円台前半まで急速に円高に振れ、株価を押し下げる要因となった。ただ、休み明けの上海株式市場で上海総合指数 (SSEC)が寄り付きで8%を超す下落となった後、値下がり率が7%台前半まで戻したほか、為替相場も落ち着いてきたことを受け、日経平均も戻り歩調となった。