[アムステルダム 12日 ロイター] - オランダの銀行大手ABNアムロ (AS:ABNd)が12日発表した2019年第4・四半期決算は、金利収入の減少や減損額の増加が響き、純利益がアナリスト予想を下回った。
第4・四半期の純利益は3億1600万ユーロ(3億4480万ドル)。同社が実施したアナリスト調査での予想平均は4億2900万ユーロだった。
減損額は51%増の3億1400万ユーロ。法人部門による海外エネルギー業界向け融資の減損処理などが重しとなった。
ABNアムロは2018年に法人融資の減損がかさんだことを受け、海外のエネルギー、ダイヤモンド、海運業界の取引やコモディティーファイナンスを制限した。
しかし、キース・ファンダイクハウゼン最高経営責任者(CEO)は「今年、事業を再び見直す必要がある」と述べ、一段の措置がおそらく必要との見方を示した。
オランダ検察当局が昨年9月に開始したマネーロンダリング(資金洗浄)疑惑を巡る調査の最新状況は明らかにしなかった。