Bloomberg
発行済 2020年02月25日 16:13
更新済 2020年02月25日 18:41
きょうの国内市況(2月25日):株式、債券、為替市場
(ブルームバーグ):
●日本株は全面安、ウイルス感染拡大でリスク回避-東証1部の99%下落
東京株式相場は大幅に下落し、TOPIXと日経平均株価の下落率は2018年12月以来の大きさとなった。新型コロナウイルスの感染が欧米や中東を含めてさらに広がり、世界経済への影響が不安視された。輸送用機器など輸出関連、鉄鋼など素材、医薬品中心に東証1部銘柄の99%が値下がり。
〈きょうのポイント〉
りそな銀行信託財産運用部の黒瀬浩一チーフ・ストラテジストは「日本、韓国、イタリアで感染が拡大し、どこまでグローバルに広がるかという新型ウイルスで2度目のリスクオフ局面」と述べた。
●債券は大幅上昇、リスク回避の買いで先物は4年ぶり上昇幅
債券相場は大幅上昇。先物は4年ぶりの大幅高となったほか、長期金利は2019年11月以来の低水準を付けた。新型コロナウイルスの影響拡大への懸念から米長期金利が大きく低下し、内外の株価が急落したことを受けてリスク回避の買い圧力が強まった。
市場関係者の見方
野村証券の中島武信シニア金利ストラテジスト
東京外国為替市場のドル・円相場は小幅上昇。米株価指数先物が反発し、日本株が下げ渋る中、海外市場で進んだ円高を巻き戻す動きが先行した。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済の下押し懸念が強く、1ドル=111円台は重かった。
市場関係者の見方
外為どっとコム総合研究所の神田卓也調査部長
記事についてのエディターへの問い合わせ先:丸田不可志 fmaruta@bloomberg.net, 山中英典
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