[ソウル 31日 ロイター] - 韓国のサムスン電子 (KS:005930)傘下のサムスンディスプレイは31日、韓国と中国の液晶ディスプレー(LCD)生産を年内に打ち切ると明らかにした。
同社は昨年10月、需要の低迷を受けて、国内に2つあるLCD生産ラインのひとつを停止したと発表した。
注文を受けている分に関して年末まで納品を行う予定という。
スマートフォンやテレビ向けのLCD需要が世界的に低迷するなか、昨年10月に生産ラインを向上させるため、設備や研究部門に13兆1000億ウォン(107億2000万ドル)を投じる計画を発表している。
今後5年間の投資は、国内のLCD生産ラインのひとつを量子ドット(QD)ディスプレーの量産設備に変更することが中心となる。
国内にある2つのLCD生産ラインのほか、中国にはLCDだけを生産する工場が2つある。
中国工場の今後のオペレーションについてはまだ決定していないという。
国内競合のLGディスプレー (KS:034220)も今年に入り、テレビ用LCDの国内生産を年末までに停止すると発表している。