仏ルノー、中国の東風汽車との合弁解消 販売不振

Reuters

発行済 2020年04月14日 17:39

[パリ/北京 14日 ロイター] - フランスの自動車大手ルノー (PA:RENA)は14日、中国の東風汽車集団 (HK:0489)との合弁事業を解消すると発表した。販売低迷で採算が取れないため。

中国市場で大型合弁事業を解消した海外メーカーはここ数年で2社目。中国では2018年にスズキ (T:7269)が重慶長安汽車 (SZ:000625)との合弁事業を解消している。

ルノーは中国市場からは撤退せず、他の合弁事業を継続するが、東風汽車は乗用車分野の主力提携先だった。

東風汽車との合弁事業は昨年の販売が1万8607台と、年間生産能力の11万台を大幅に下回っていた。昨年の営業損益は15億元(2億1200万ドル)以上の赤字だった。

ルノーは保有する合弁事業の株式50%を東風汽車に譲渡する。

東風汽車の広報によると、同社は合弁事業の既存の工場を改修し、設備を更新するが、「ルノー」ブランドの乗用車の生産は中止する。

ルノーは、華晨中国汽車 (HK:1114)との小型商用車事業に注力する方針を表明。同事業では2023年までに5つの新型モデルを投入する予定で、他の市場への輸出も計画している。