ダウ平均592ドル安、米原油先物が史上初のマイナスに

Reuters

発行済 2020年04月21日 06:06

[ニューヨーク 20日 ロイター] - 米国株式市場は下落して取引を終えた。米原油先物が史上初のマイナス圏に陥ったことを受け、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)による世界経済への悪影響が改めて浮き彫りになった。

米取引時間の原油先物は、オクラホマ州クッシングの原油受け渡し場所の貯蔵施設が間もなく満杯になると予想される中、買い手が完全にいなくなり、期近5月物 (CLc1)は史上初めてマイナス圏に陥った。清算値は306%(55.90ドル)安の1バレル=マイナス37.63ドル。一時はマイナス40.32ドルまで下落した。

S&Pエネルギー指数 (SPNY)は3.7%安。ウィズダムツリー・アセット・マネジメント(ニューヨーク)の債券戦略部門責任者、ケビン・フラナガン氏は「近い将来に需要の回復はないことがエネルギー市場の動向から分かる」と指摘。原油安で燃料需要が刺激されれば景気支援要因になるが、「そうなるためには新型コロナウイルス感染拡大抑制に向け導入されている外出制限措置が緩和される必要がある」と述べた。

エネルギー指数は年初から45%下落。11部門の中で最も大きく下落している。

この日の取引では、アマゾン・ドット・コム (O:AMZN)が0.8%、動画配信サービス大手ネットフリックス (O:NFLX)が3.4%、それぞれ上昇。両社とも外出制限措置が事業の追い風になっている。

取引終了後の時間外取引でIBM (N:IBM)が0.5%高。第1・四半期決算は売上高は市場予想に届かなかったが、利益は予想を上回った。

米取引所の合算出来高は123億株。直近20営業日の平均は134億株。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.99対1の比率で上回った。ナスダックでも1.62対1で値下がり銘柄数が多かった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 23650.4 -592.05 -2.44 24095. 24108. 23627. (DJI)

4 10 69 19

前営業日終値 24242.4

9

ナスダック総合 8560.73 -89.41 -1.03 8553.3 8684.9 8553.3 (IXIC)

8 1 8

前営業日終値 8650.14

S&P総合500種 2823.16 -51.40 -1.79 2845.6 2868.9 2820.4 (SPX)

2 8 3

前営業日終値 2874.56

ダウ輸送株20種 7969.73 -264.08 -3.21 (DJT)

ダウ公共株15種 794.85 -29.13 -3.54 (DJU)

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フィラデルフィア半導体 1667.57 -38.07 -2.23 (SOX)

VIX指数 43.83 +5.68 +14.89 (VIX)

S&P一般消費財 912.37 -11.72 -1.27 (SPLRCD)

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S&P主要消費財 609.15 -12.97 -2.08 (SPLRCS)

S&P金融 365.35 -7.29 -1.96 (SPSY)

S&P不動産 206.40 -8.01 -3.74 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 251.60 -8.57 -3.29 (SPNY)

S&Pヘルスケア 1164.79 -9.14 -0.78 (SPXHC)

S&P通信サービス 163.18 -1.51 -0.92 (SPLRCL)

S&P情報技術 1542.96 -28.04 -1.78 (SPLRCT)

S&P公益事業 295.87 -11.96 -3.89 (SPLRCU)