日経平均は反落、週末前に手控えムード 半導体関連が軟調

Reuters

発行済 2020年04月24日 15:40

[東京 24日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反落した。週末前ということや、来週初めに日銀金融政策決定会合が控えていることなどから見送りムードも強く、利益確定やポジション調整の売りに押された。決算や材料が出た銘柄への個別物色の動きが目立った。

米インテル (O:INTC)がさえない業績見通しを発表したことを嫌気し、半導体関連が軟調に推移したことも日経平均を押し下げる要因となった。東京エレクトロン (T:8035)は3%超、信越化学工業 (T:4063)は2%超、アドバンテスト (T:6857)は4%超安でそれぞれ取引を終えた。

米ギリアド・サイエンシズ (O:GILD)の新型コロナウイルス感染症治験薬の初期臨床試験が失敗したとの報道を受け、米国の労働市場が感染拡大の影響から近く脱するとの楽観的な見方が後退した。時間外取引の米国株先物は弱含みで、これも日本株の売りを誘った。

一方、テクニカル的に25日移動平均線が下値サポートとして意識されたほか、日銀によるETF(上場投資信託)買いの思惑などもあり、下値を売り込む動きも限定的だった。

TOPIXは反落。東証33業種では石油・石炭、保険、医薬品、精密機器、鉱業などが値上がり率上位に入った。半面、空運、証券、電気・ガス、海運、パルプ・紙などは値下がりした。石油輸出国機構(OPEC)加盟国のクウェートが価格下支えのための協調減産を前倒しで行うとの報道に支援され、原油先物価格が比較的しっかり推移。業種別では、原油価格の動向が選別の材料の一つとなった。

個別では、ネットワンシステムズ (T:7518)が一時ストップ高。1月20日に付けた年初来高値も更新した。前日に発表した2021年3月期の営業利益見通しが小幅ながら増益となることや、20年3月期の配当予想を上方修正したことなどが好感された。

レッグス (T:4286)は反落。23日発表した20年1─3月期の連結営業利益が前年同期比69.5%減となったことや、新型コロナの影響を見積もるのは困難として通期業績予想を取り下げたことなどが嫌気された。

東証1部の騰落数は、値上がり887銘柄に対し、値下がりが1201銘柄、変わらずが81銘柄だった。

日経平均 (N225)

終値      19262.00 -167.44

寄り付き    19331.86

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TOPIX (TOPX)

終値       1421.29 -4.69

寄り付き     1419.64

安値/高値    1,410.58─1,422.47