トランプ氏「郵政公社支援停止も」、アマゾン向けなど値上げ要求

Reuters

発行済 2020年04月25日 06:01

[ワシントン 24日 ロイター] - トランプ米大統領は24日、米郵政公社(USPS)がアマゾン・ドット・コム (O:AMZN)などの商品配送料を引き上げなければ、連邦政府の支援を停止するとけん制した。

トランプ大統領は4840億ドルの新型コロナウイルス追加対策法案の署名式で、記者団に対し「USPSはジョークに過ぎない。アマゾンや他のインターネット企業の宅配を引き受けるたびに金を失っている」と批判。「配送料を約4倍に引き上げるべきだ」と述べた。

USPS幹部がインターネット小売大手と「なれ合い」の関係にあるとも批判した。

トランプ大統領はUSPSがアマゾンなどの宅配を安い配送料で受託しているとして、長らく批判してきている。アマゾンの創業者ベゾス最高経営責任者(CEO)はトランプ政権に批判的なワシントン・ポスト紙を保有している。

USPSはこれまでに、連邦政府の支援がなければ9月以降サービスを継続できない可能性があると明らかにしており、議会は2兆3000億ドル規模の新型コロナ経済対策の最大100億ドルをUSPS向け融資に充てることを承認している。

署名式に同席したムニューシン財務長官は「融資の一環として、郵政改革に向けた特定の要件を設ける」計画を明らかにした。