インド中銀、最大66億ドル規模の特別与信枠 投信の流動性支援

Reuters

発行済 2020年04月27日 17:58

[ムンバイ 27日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行)は27日、投資信託の資金繰りを支援するため、新たな信用供与枠を設けると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響による流動性の逼迫や償還圧力を乗り切れるよう、最大5000億ルピー(66億ドル)規模の特別流動性ファシリティーを設立する。

フランクリン・テンプルトンは23日、流動性の不足を理由に、インド部門が運用している債券・クレジットリスクのファンド6本を清算すると発表。これを受けて、ファンドの償還要請が殺到するのではないかとの懸念が投資家の間に広がり、インドの投資信託会社はこれを和らげようとしている。

インド中銀は声明で「現段階で懸念は、高リスク債券の投資信託に限定されている。業界全体の流動性は十分だ」とも表明した。

インド中銀は、固定金利で期間90日のレポ取引を通じて即日、期限を設けずに銀行に資金を供給する。銀行はレポ取引で得た資金を投資信託会社に融資する。