中国大手4行、第1四半期は増益 利益率は縮小

Reuters

発行済 2020年04月29日 01:12

[北京/上海 28日 ロイター] - 中国の大手国有銀4行が28日に発表した第1・四半期決算は、新型コロナウイルスの感染拡大にもかかわらず増益となった。ただ利益率は縮小した。

純利益は、中国工商銀行(ICBC) (SS:601398) (HK:1398)が前年同期比3.04%増、中国交通銀行 (SS:601328) (HK:3328)が1.8%増、中国農業銀行 (SS:601288) (HK:1288)が4.79%増、中国建設銀行 (SS:601939) (HK:0939)が5%増となった。

新型ウイルス感染抑制措置により工場やショッピングモールなどが閉鎖されたことが響き、中国の第1・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比6.8%減。四半期統計でさかのぼれる1992年以降で初のマイナスとなった。

中国では大手銀は国有企業への融資が多いことに加え、資本準備も潤沢なため、中小銀より景気悪化への耐性は高い。ただこうした利点があるにもかかわらず、純金利マージンは大手3行で縮小。中国農業銀行は純金利マージンを開示しなかった。