日経平均は大幅反落。
4月30日の米国市場でNYダウは反落し、288ドル安となった。
経済指標の悪化が投資家心理を冷やし、時間外取引ではアップルなどの主力ハイテク株が決算を受けて下落。
本日の日経平均は米株安の流れを引き継いで201円安からスタートすると、寄り付き直後をこの日の高値に下げ幅を広げる展開となった。
前日に節目の2万円を回復したことで短期的な達成感が意識され、5連休を前に目先の利益を確定する売りが出て、後場には19551.73円(前日比641.96円安)まで下落する場面があった。
大引けの日経平均は前日比574.34円安の19619.35円となった。
東証1部の売買高は13億6465万株、売買代金は2兆2980億円だった。
業種別では、全33業種がマイナスとなり、海運業、保険業、鉄鋼、非鉄金属、輸送用機器が下落率上位だった。
東証1部の値下がり銘柄は全体の83%、対して値上がり銘柄は15%となった。
個別では、東エレク (T:8035)が決算発表による材料出尽くし感から5%超下落し、アドバンテス (T:6857)なども軟調ぶりが目立った。
前日の米国市場で半導体関連株が売られた流れを引き継いだ。
前期純利益の下振れを発表した三菱UFJ (T:8306)は4%超下落し、その他売買代金上位もソフトバンクG (T:9984)、ファーストリテ (T:9983)、トヨタ自 (T:7203)、ソニー (T:6758)など全般軟調。
商船三井 (T:9104)は決算を嫌気した売りが続き9%下落した。
また、関西みらいFG (T:7321)などが東証1部下落率上位に顔を出した。
一方、資生堂 (T:4911)が小幅に上昇し、ZHD (T:4689)や良品計画 (T:7453)は堅調。
ZHDは決算を評価した買いが先行した。
中小型株では新型コロナウイルス用の新試薬発売を発表したタカラバイオ (T:4974)が賑わい、アイロムG (T:2372)やだいこう (T:8692)はストップ高水準で本日の取引を終えた。