ダウ・S&P下落、米中貿易摩擦巡る懸念や低調な雇用指標で

Reuters

発行済 2020年05月07日 06:26

[6日 ロイター] - 米国株式市場はダウ平均とS&P500が下落。中国が貿易合意を順守しない可能性があるとするトランプ大統領の発言が重しになった。また、朝方発表された4月の全米雇用報告で民間部門雇用者数が2000万人超減少したことも嫌気された。

ナスダック総合はプラス圏で終了。ただ、トランプ発言を受け終盤に上げ幅を縮めた。

トランプ氏は6日、中国が1月に署名した第1段階の貿易合意を順守しない可能性があるとし、今後1─2週間中に中国が順守するか明らかにできるだろうと語った。

トールバッケン・キャピタル・アドバイザーズのマイケル・パーベス最高経営責任者は「極めて脆弱な上昇相場だ」とし、引けにかけての売りは良くないと述べた。

企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)とムーディーズ・アナリティクスがこの日発表した4月の全米雇用報告は、民間部門雇用者数が2023万6000人減少した。新型コロナウイルス感染拡大を受け営業停止を余儀なくされた企業が雇用を削減したことで、減少幅は過去最悪となった。

労働省は4月の雇用統計を8日に発表する。

市場では、各州で始まった新型コロナウイルスの抑制策緩和の動きを注目。ベアードの投資ストラテジスト、ウィリー・デルウィッチ氏は、州が経済を再開しても外出したくない人はいるだろうとし、「経済活動が実際に再開した兆候が再開宣言と同様に大事だ」と述べた。

ゼネラル・モーターズ(GM) (N:GM)は3%高。第1・四半期決算は大幅減益となったものの、市場予想は上回った。一方、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)によって閉鎖している北米工場の大半を5月18日から再開させる方針を示した。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.31対1の比率で上回った。ナスダックでも1.42対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は約97億株。直近20営業日の平均は約118億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 23664.6 -218.45 -0.91 23978. 24054. 23661. (DJI)

4 88 59 14

前営業日終値 23883.0

9

ナスダック総合 8854.39 +45.27 +0.51 8874.7 8933.2 8819.3 (IXIC)

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0 5 7

前営業日終値 8809.12

S&P総合500種 2848.42 -20.02 -0.70 2883.1 2891.1 2847.6 (SPX)

4 1 5

前営業日終値 2868.44

ダウ輸送株20種 7931.83 -115.47 -1.43 (DJT)

ダウ公共株15種 746.35 -26.86 -3.47 (DJU)

フィラデルフィア半導体 1707.75 +18.25 +1.08 (SOX)

VIX指数 34.11 +0.50 +1.49 (VIX)

S&P一般消費財 924.10 +2.90 +0.31 <.SPLRCD

>

S&P素材 315.85 -5.86 -1.82 <.SPLRCM

>

S&P工業 514.31 -7.12 -1.36 <.SPLRCI

>

S&P主要消費財 584.82 -6.50 -1.10 <.SPLRCS

>

S&P金融 353.83 -8.36 -2.31 (SPSY)

S&P不動産 201.26 -3.78 -1.84 <.SPLRCR

>

S&Pエネルギー 275.67 -7.45 -2.63 (SPNY)

S&Pヘルスケア 1151.78 -11.43 -0.98 (SPXHC)

S&P通信サービス 168.89 -0.68 -0.40 <.SPLRCL

>

S&P情報技術 1617.93 +11.45 +0.71 <.SPLRCT

>

S&P公益事業 278.26 -10.13 -3.51 <.SPLRCU

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