[フランクフルト 13日 ロイター] - ドイツのコメルツ銀行 (DE:CBKG)が13日発表した2020年第1・四半期決算は、リストラ費用や新型コロナウイルス感染拡大が響き、純損益が2億9500万ユーロ(3億1999万ドル)の赤字に転落した。赤字幅はアナリスト予想の2億4000万ユーロを上回った。
前年同期は1億2200万ユーロの黒字だった。
コメルツは、第1・四半期は新型コロナ感染防止措置の利益への影響が4億7900万ユーロに上ったと説明。
第1・四半期の貸倒引当金は3億2600万ユーロと、前年同期の7800万ユーロから増加。通年で10億─14億ユーロになるとみている。
同行は、2019年配当の撤回、傘下のポーランドの銀行売却の断念、格付け引き下げなど、厳しい状況にある。
通年の見通しを示すことは困難だとした。ただしドイツで封鎖措置が解除され、再導入がなければ緩やかに回復し、顧客向け事業の収入は今年「概ね安定」を維持するとみている。
オルロップ最高財務責任者(CFO)は「今年はコスト管理をさらに厳格に行う」と述べた。
同行は昨年にドイツ銀行 (DE:DBKGn)との合併交渉が打ち切りになったことを受け、一段のコスト削減を進めている。
*内容を追加しました。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200513T065326+0000