米投資ファンド、第1四半期にハイテクやエネルギー株の保有拡大

Reuters

発行済 2020年05月18日 10:29

更新済 2020年05月18日 10:45

[ボストン/ニューヨーク 15日 ロイター] - 米投資ファンドは第1・四半期に大手ハイテク企業や、売り込まれていたエネルギーセクターへの投資を拡大した。15日に公表された規制当局への提出資料で明らかになった。

一方、新型コロナウイルス感染拡大に伴い休業に追い込まれた飲食店、小売り、航空会社などの株式保有は縮小した。

マイクロソフト (O:MSFT)、アマゾン・ドット・コム (O:AMZN)、アップル (O:AAPL)、グーグルの親会社アルファベット (O:GOOGL)、フェイスブック (O:FB)などハイテク大手は、新型コロナ感染拡大でも今年の業績が比較的安定すると予想されており、ファンドの投資が拡大した。

ヘッジファンドのバイキング・グローバル・インベスターズ、マーベリック・キャピタル、ムーア・キャピタル・マネジメント、アローストリート・キャピタルは、マイクロソフトの株式を増やした。マイクロソフトのコミュニケーションアプリ「Teams」は、在宅勤務やオンライン授業の増加に伴い需要が伸びている。

デュケーヌ・ファミリーオフィスは、アマゾン株を713%増やした。アマゾンの株価は4月30日、過去最高値を記録した。新型コロナで小売各社が店舗を閉鎖するなか、ネット販売需要が増えていることなどが、株価を押し上げている。デュケーヌはまた、フェイスブックへの投資を75%拡大した。

エネルギーセクターでは、バリアズニー・アセット・マネジメントが石油・天然ガス開発のノーブル・エナジー (O:NBL)への投資を565%拡大。Cinctive Capital Managementもノーブル保有株を300%増やした。ノーブルの株価は3月23日以降、89%上昇している。